就職氷河期の再来?買い手市場の心構えとは

2014年から続いた売り手市場が今年で一転、「就職氷河期」が再来すると言われています。
買い手市場になると、就職活動はどのように変わるのでしょうか。

これから就活に取り組む就活生が、買い手市場で不本意な就職をしないために、
必要な心構えについて考えていきたいと思います。

10年続いた売り手市場が一転、就職氷河期の再来?

売り手市場、買い手市場という言葉を聞いたことがあると思います。

売り手市場:有効求人倍率が1.6以上で、就活生1人に対する求人の件数が多い状態。

買い手市場:有効求人倍率が低く、就活生が内定を獲得しにくい状態。

これまでは10年近くの長い間、売り手市場が続いてきました。
年々右肩上がりの有効求人倍率で、どんどん就活生に有利になっていく。企業からすれば「人手不足」の状態です。

しかし、2020年は年初から新型コロナウイルスが流行し、状況は一変しました。
多くの業界が大打撃を受け、失業者が増加の一途をたどっています。

先行きが見えない状況で、企業は次年度の採用について慎重に取り組む姿勢を見せています。

とはいえ、求人が全くなくなるわけではありません。
以下の表を見ると、例年通り採用を予定している企業の割合が最も高いのも事実です。

出典:マイナビ2021年卒企業新卒内定状況調査

これは、かつての「就職氷河期」を繰り返さないため、新人を毎年採用して育成することの重要性をよく知っているためです。

浸透する通年採用。厳選採用で内定をもらうためには

通年採用」という言葉もまた、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
対して、「一括採用」という動きが日本では主流となっています。

通年採用

1年を通して採用活動を行います。
企業と就活生のマッチングを重視し、マッチングしなければ内定を出さない”厳選採用”が特徴

一括採用

1年のうち3月頃から5か月程度の間のみ、採用活動を行います。
ポテンシャルを重視した採用基準で、いっせいに選考するため、内定辞退を見込んで多めに内定を出します。
数の確保に重点を置いている採用方法。


実はこの「一括採用」は、日本独特の制度なんです。
日本の大学生は、4年生の春~夏に就職活動をすることが多いですが、
これは日本企業の終身雇用や、年功序列制度と深く結びついた仕組みです。

職務経験がなくても、入社後に育成することを前提に、ポテンシャルを重視してもらえます。

また、受付期間を限定して大人数をいっせいに選考するため、スピード感があり、
採用予定数を充足させるため、内定辞退を見越して多めに内定を出します。

そのため、多少マッチしなくても内定を出してもらえることも。

じゃあ通年採用はスキルを重視されるの?未経験はダメ?

それは違います。

確かに中途採用などの場合はスキル重視で選考される場合も多いですが、日本の教育システムでは、新卒をスキル採用するのは無理があります。

新卒の通年採用を実施している有名企業でも、ポテンシャル採用と明言されている場合が多いです。

採用活動の期間採用方針
一括採用3月から5か月間程度の間のみポテンシャル重視
通年採用期間は定めず、1年中ポテンシャル+マッチング重視
(厳選採用)

また、通年採用の場合、期間を区切らずに選考を進めるため、一人一人をじっくり選考にかけることができます。

これを「厳選採用」といい、採用枠は決まっているものの、採用基準を満たす候補者が少ない場合は、採用枠に満たなくても採用しないという選考方法です。

それでは内定を獲得しにくいんじゃないか、と思うかもしれません。
しかし、マッチしていないのに採用された場合、入社してから相性が合わず、早期に退職をしてしまう可能性があります。

じっくりと選考を進め、相性のあった企業に就職すれば、長く勤めることができて、就活生も企業も幸福な結果になるのではないでしょうか。

買い手市場の就活。どう戦う?

春に就活が解禁されると、ほとんどの就活生が真っ先にエントリーするのは、だれもが知る大手企業です。

中小企業は、どんなに優良であっても知名度で競り負け、就職先として意識されにくいことがネックだと感じています。
反面、大手企業に比べて集まる就活生の数が少ないため、内定を得やすいのも、また事実です。

買い手市場に転換した今、有効求人倍率は下がり、ひとつの企業に対して応募が殺到することになります。
「一括採用」をしている企業への競争は、より激しくなるでしょう。

大手企業は以前に増して多くの就活生を選考することになり、相対的に狭き門となっていきます。

就活市場の構図

実のところ、売り手市場といわれる状態のときも、大量の就活生が殺到する大手企業は、常に超買い手市場だったのです。

一方、中小企業は就活生の目に留まりにくいため就活生が集まらず、超売り手市場となっていました。

この状態を均して見たときに「売り手寄り」だったのがこれまで。「買い手寄り」になったのが、現在です。

大手企業に就活生が集中し、中小企業には集まらない。

この構図は今も変わってはいませんが、就活市場全体として「売り手市場」だった状態が「買い手市場」になった事実から、「これまで獲得しやすかった中小企業からの内定が、獲得しにくくなった」ということがわかります。

未経験不可?求人内容にも変化が

統計情報には表れない、求人の質にも変化が起きています。

「未経験可」の求人が減少しています。
これは、新型コロナウイルスの影響で景気が悪化したため先行きが不透明になり、企業が人材育成にコストをかけられなくなってきたことを示しています。

常に人手不足で、文系や未経験の人材を特に積極的に採用してきたIT業界でも、その影響は大きく表れています。

2020年初め時点では8割近くの求人に見られた「未経験可」の記述。
それが2020年9月時点では5割強まで減少しています。


職務経験のない新卒就活生にとっては非常に厳しい状態となった就活市場。
どうすれば納得のいく就職先を見つけることができるのでしょうか。

大手は全落ち。中小企業も受けてみたいけど、どうやって探せばいいの?

就職活動を続けるうち、はじめは見ていなかったけど中小企業を見てみようかなと思う時期が来ます。

IT業界に限っていうと、中小企業は、選考を受ければとても通過しやすいです。
しかし、中小企業は知名度が高くないため、通常では知ることができません。
求人へ応募する、その前段階である「企業探し」へ大きな労力を割かれます。

就活エージェントを頼ってみよう!

そこでオススメするのは、各業界に特化したエージェントの力を借りること。

大手就職ナビサイトは、掲載している求人数こそ圧倒的ですが、利用者も多いだけに、個人個人へのサポートはなく、自分で相当の労力を払う必要があります。

各業界に特化したエージェントであれば、掲載求人数は大手就職ナビサイトに及ばずとも、
専門性が高いため、掲載されている各企業と密接にかかわりを持っています。
大手就職ナビサイトには求人を出していない、信頼のおけるエージェントにしか求人を公開しないという中小企業も多数存在します。

また、利用している学生に対するサポートが手厚いのもエージェントの特徴です。
業界研究から履歴書の添削や面接対策、面接日程の調整まで任せることも!

中小企業の採用基準を知る

中小企業に絞って就活をするうえで最も重要なのは、多くの企業と出会うことです。

なぜなら、中小企業は業務内容や福利厚生に大きな差がないことが多く、社風や在籍している先輩社員との相性が重要になってくるからです。

中小企業が就活生を選考するときに気にすることは、長く勤めてもらえるかどうか。
新入社員を採用するのにはコストがかかります。求人広告を出すのも、入社してきた新人を育成するのも、費用がかかっています。

それなのに、入社して数か月で新入社員が辞めてしまったら、会社は大きな損を被ることになるのです。

このような理由もあり、1年を通して厳選採用に取り組む中小企業は多いです。

1人での就活には限界がある。賢く就活をしよう!

通年で厳選採用を行う企業の採用基準を就活生が知ることは困難です。

そこで、そのような企業とも密接に関わっているエージェントに味方をしてもらえたら、かなり対策をとりやすくなるとは思いませんか?
自分に合っている企業をエージェントがピックアップして、選考まで見てもらえる場合も。

もちろん納得のいく就職をするために、自分にとって最優先の軸を持つことは前提です。
ただ、自分ひとりで全てを頑張る必要は、ないのかもしれません。

時代が大きく変わった今、人生の大事な転機を迎える就活生のみなさん。

選択肢のひとつとして、就活エージェントを数えるのも普通になってきました。
就活が分からなくなってしまったとき、プロの意見を参考にしてみてください。

おわりに

ITなび就活は、東京都内のIT中小企業を専門とした就活エージェント。
一年を通して採用活動を行っている優良なIT中小企業とのつながりが特徴です!
文系学生や、IT未経験でも積極採用中の企業をご紹介できます。

ITベンチャー中小企業を視野に入れているみなさん、ぜひITなび就活へご登録ください♪