女性の理想の職業とは?
就活に奮闘する女性の皆さん!突然ですが、「理想の職業」ってどのような職業だと思いますか?
モデルやCAなど、華やかな職業を連想する人が多いと思います。
しかし、自身のキャリア・将来を考えたとき、女性の理想の職業に必要なことは「華やかさ」ではなく「安定」ではないでしょうか。
女性の三大ライフイベントと言えば、「結婚・出産・育児」です。
最近では、女性の生き方も多様化していますが、家庭を持ちたいと考える女性が多いのも事実です。妊娠・出産という女性特有の事柄は、男性のサポートがあったとしても、環境の変化をもたらします。
ほとんどの職業は「出産・育児」の期間で休職するか、退職することになると思います。しかし、育児がある程度落ち着いても、復職することが難しいというのが現状です。
そんな中、一生のスキルが身について育児と仕事が両立できる、注目の安定型職業があります!
それが「女性エンジニア」です!
エンジニアと聞くと男性ばかりのイメージが強いと思いますが、最近は女性エンジニアが急増しています。では、なぜ女性エンジニアの人気が高まっているのでしょうか。その理由に迫ります!
安定した職業とは?
「安定した職業」とは、どのような職業を指すのでしょうか。今の世の中で言うところの「安定」とは、以下の点だと考えられます。
2.時代の需要がある
3.スキルを身につけることができる
4.ワークライフバランスが良い
5.職場の人間関係が良好である
「職業」という観点から考えると、エンジニアは1~3を満たしています。4~5は「職場」によって異なりますが、IT業界のほとんどの企業(優良企業)で実感することができます。
データから見る女性エンジニアの安定性
※データは、すべてシステムエンジニア(SE)を例に算出しています。
収入が安定している
エンジニアは技術職・専門職であるため、一般職に比べると、給与水準が高い傾向にあります。厚生労働省の平成29年賃金構造基本統計調査をもとに計算すると、女性エンジニアの平均年収は474万円です。
以下は、年齢別に見た女性エンジニアと全職種(女性)の平均年収です。女性エンジニアは55~59歳がピークで、どの年代も一貫して全職種平均(女性)を上回っています。
出典 厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査」
年収は「きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与」で算出。千円以下は四捨五入し、万単位で統一。
時代の需要がある
IT革命の中心であるIT業界は、今後も成長を続けると予想されています。企業や官公庁では次々とシステムが導入され、個人へのスマートフォン普及率も100%に近い状態です。
また、AI(人工知能)、ビッグデータ、IoTなど、先端技術が生まれることにより、あらゆる業界にITが導入されていくことでしょう。新規導入が一度落ち着いたとしても、その後のメンテナンスや新システムへの移行などがあるため、衰退することはありません。これらの開発・運用を行うエンジニアやプログラマ(PG)が数多く必要となります。
アメリカの時事解説雑誌である「U.S.News & World Report」が、「2019年の最優秀職業ランキング」を発表しました。雇用数、給与、今後の成長度・展望など、様々な項目にわたって分析を行っています。
その第一位が「ソフトウェア開発者」です。
また、株式会社divが運営するメディア「TECH::NOTE」によると、今後最も伸びる業界はIT業界、職種にはIT関連のエンジニアがランクインしています。
時代の主役となるIT業界。そこに身を置く女性エンジニアは、将来的にも需要が期待できるでしょう。
▼IT業界について知りたい方はこちら▼
IT業界の4分野
IT職種図鑑
スキルを身につけることができる
エンジニアの安定要素の一つに、スキルを身につけることができるという点が挙げられます。専門的な知識や技術は、一度覚えてしまえば一生のスキルとなります。まさに「手に職」です。
また、現在エンジニアとして活躍している女性たちは、どのような経緯からその職業を志したのでしょうか。以下の表を見てわかるとおり、「技術を身につけたい」と考えて選択する人が多いようです。
参考 株式会社リブ LiBzCareer会員の女性エンジニア対象アンケート
スキルがあれば復職や転職に悩むことも少なく、需要過多のIT業界なら働き口に困ることもありません。正社員、派遣、フリーランスなど、状況によって働き方を選択できる点も魅力です。
資格がなくても就職できる!
安定した専門職には、他にも看護師や薬剤師などがありますが、資格取得のための学校に通わなければ就くことができません。就活を始める段階で志すのは難しい職業です。
一方、エンジニアなどのIT技術者は、資格がなくても就くことができる職業です。
(働く中でスキル証明のために取得できる資格は多数存在します。)
理系学部や情報系専門学校を卒業しなければならないイメージもあるかと思いますが、最近では文系学部の大学生や、全くの未経験者を採用するIT企業が増えています。これは、需要過多による人材不足や新入社員研修の充実などが要因です。
つまり、就活段階で専門的に勉強していなくても、安定性抜群の職業に就くことができるのです。
女性エンジニア増加の背景
女性エンジニアの増加には、前述したような安定性や文系出身者の参入のしやすさが大きく関わっています。
その他に、コンピュータの普及により、デスク上で作業が可能なエンジニア職が増えたこと、企業側が女性目線に立った様々な職場環境を用意し始めたことなども要因です。
以前は機械を直接触るなど、難しい作業を伴った仕事が大半でしたが、今はスキルさえあればコンピュータで作業ができ、肉体的な負担がほとんどなくなりました。
また、産休制度や育休制度、時間の融通が利きやすい勤務形態を導入している企業も増えました。中には自宅での作業を認めているケースもあります。女性ならではの「妊娠・出産」という事柄を今までの企業は無視しがちでしたが、それに向き合い、女性エンジニアも企業も納得できる働き方を模索したことが、女性エンジニア増加に繋がっています。
おわりに
「仕事を頑張りたい」、「結婚したい」、「子供が欲しい」
全てを望むことは決して欲張りなことではありません。
共働きの家庭が多くなり、「仕事は男性が、家のことは女性がやる」という一昔前の考えは廃れつつあります。最近では、男性の育児休暇取得の推進や時短勤務制度など、対策を講じている企業も増えてきました。
しかし、まだまだ女性の仕事とプライベートの両立が難しい業界・職業が多いことも事実です。
就職活動をするにあたり、自身のキャリアプランを見据えた上で職業選択をしていただければと思います。