IT技術職と聞くと、プログラマやシステムエンジニアを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、IT業界の職種は分野ごとに細かく分かれており、どの職種を選ぶかによって仕事内容は大きく変わります。各職種の特徴を知り、自分に合った仕事・環境を選ぶことはとても大切です。
ここでは、「IT業界のことがよく分からない」という方にも読んでいただけるよう、簡潔により多くの職種に触れていきたいと思います。詳しく知りたい方は、各項目のリンクから職種ページを覗いてみてくださいね♪
就職活動は将来を決める大切な期間です。ぜひ参考にしてみてください。
※本ページでは、主にハードウェア業界、ソフトウェア業界、情報処理サービス(SI)業界で活躍する職種を紹介。
IT技術職相関図
IT業界初心者のための、簡略化したIT技術職相関図です。
プログラマ(PG)全5種紹介
プログラマ(PG)は、プログラム言語を用いてプログラミングを行い、システムやソフトウェアを開発する仕事です。システムを開発する際は必ずプロジェクトを発足し、いくつかの工程を経て作られます。プログラマは主に「開発工程」を担当します。
プログラマが開発するシステムは、家電製品やスマートフォンといったの身近なものから、Word・Excelなどのアプリケーションソフトウェア、企業の業務で使われているシステムや銀行のシステムまで、多岐に渡ります。
以下では、プログラマを分野ごとに細かく分けてご紹介します。
アプリケーションプログラマ(業務系)
一般的に「業務系プログラマ」と呼ばれる職種です。システムに含まれるアプリケーションソフトウェアを開発するプログラマのことを指し、主にWord・Excelなどのアプリケーションソフトウェアや、企業の業務に関するシステムを開発しています。また、アプリケーションソフトウェアにはいくつかの種類があり、「業務系アプリ」の他に「Webアプリ」や「スマホアプリ」があります。
アプリケーションプログラマ(業務系)の詳細
Webプログラマ
Webサイトに特化したプログラマです。企業のWebサイトやネットショッピングで知られるECサイト、多くの人が利用しているSNSなどの開発も行います。
Webプログラマの詳細
モバイルプログラマ
スマホアプリと呼ばれる、スマートフォンやタブレットのアプリケーションソフトウェアを開発するプログラマです。ダウンロードするだけで簡単に利用することのできるスマホアプリは、私たちの生活に欠かせない存在となっています。
モバイルプログラマの詳細
ゲームプログラマ
その名の通りゲームを制作するプログラマです。キャラクターの動き、サウンド、背景などのシステムを開発します。
ゲームプログラマの詳細
コントロールプログラマ(組込系)
いわゆる「組込系プログラマ」と呼ばれる職種であり、主に家電製品などの機器(ハードウェア)の中に組み込むためのプログラムを開発します。日常的に使われる製品を扱っているため、品質や安全性を特に意識しなければならない職種です。
コントロールプログラマ(組込系)詳細
システムエンジニア(SE)
システムエンジニア(SE)とは、システム開発全般に携わる職種です。主な業務は、顧客との打ち合わせ・ヒアリングやシステム設計です。プログラマと混同されがちですが、一般的にシステムエンジニアは開発工程の中の「上流工程」と呼ばれる部分を担います。
システムエンジニア(SE)の詳細
プロジェクトリーダー(PL)
プロジェクトリーダー(PL)とは、システム開発プロジェクト内における、開発現場の責任者のことを指します。プロジェクト全体の把握はもちろん、プロジェクト内部に対しての業務がメインとなり、行動力やリーダーシップが求められる立場です。
プロジェクトリーダー(PL)の詳細
プロジェクトマネージャー(PM)
プロジェクトマネージャー(PM)は、システム開発プロジェクト全体の責任者として、プロジェクト遂行に必要な準備や管理を行います。上流工程を中心に携わり、実際に開発が始まると対外的な対応がメインになります。プロジェクトでの主な役割は、「意思決定」、「プロジェクト全体の推進・管理」、「交渉や調整など対人関係を円滑にさせる」の3つです。
プロジェクトマネージャー(PM)の詳細
インフラエンジニア 全3種紹介
電気・ガス・水道など、生活に欠かせないモノやエネルギーを私たちに届ける仕組み、つまりサービスを提供するための土台となる設備のことを「インフラ」と呼びます。
ITで言うところのインフラとは、インターネット、LANなどのネットワークやサーバー、コンピュータやプリンタなどのハードウェア、OSやデータベースなどのミドルウェアを指します。どれもITシステムの土台となる部分です。インフラエンジニアは、この土台となるシステムの構築・導入、さらにその後のサポートである運用保守を主な業務としています。
インフラは領域が広いため、分野によって細かく分かれています。他の職種と違い、ピンとこない方も多いため、交通網に例えて解説していきます。
※インフラエンジニアは、以下の職種の総称です。
インフラエンジニアの詳細
ネットワークエンジニア
サーバーとサーバーを結ぶ、道路のような役割を果たす仕事です。複数のコンピュータや周辺機器などのハードウェア同士を結び、プログラムやデータを共有できるネットワークシステムを設計・構築し、さらにその運用管理をサポートします。
ネットワークエンジニアの詳細
サーバーエンジニア
サーバーそのものを設計・構築する、お店や町の開発をするような仕事を指します。コンピュータシステムを運用するサーバー機器の構築や、サーバーで使われるソフトウェアの設定を行います。
サーバーエンジニアの詳細
データベースエンジニア
データの蓄積や管理をする、信号機のような役割を果たす仕事です。大量のデータを蓄積し、情報を高速に処理することができるデータベースそのものを設計・構築・運用します。
データベースエンジニアの詳細
オペレーションエンジニア(運用・保守)
オペレーションエンジニアは、主にシステム(既にリリースされている)の運用・保守を行う仕事です。現在世に出ているサーバーやシステムのメンテナンスや監視、運用上で問題が発生した場合に対処するなど、安全性と安定性を守っています。
銀行ATMのメンテナンスや、スマホアプリケーションの新機能追加(アップデートの通知が来る)など、様々な場面で活躍しています。
オペレーションエンジニア(運用・保守)の詳細
Webクリエイター
Webクリエイターは、上記の職種とは異なり、「インターネット・Web業界」で活躍する職種です。Webサイトやコンテンツ制作作業全般を主な業務としています。HTMLやCSSと呼ばれるマークアップ言語の知識や基礎的なデザイン能力をもち、顧客のイメージを正確に把握して綿密な打ち合わせを重ね、どのようなWebサイトやWebコンテンツが必要かを検討します。
Webクリエイターの詳細