就活生の皆さん、こんにちは。
就職活動において最大の関門である面接。経団連の就活スケジュールでは、6月に採用選考(面接や試験)解禁となります。
しかし、ITなび就活がご紹介する企業をはじめとしたベンチャー中小企業では、それよりも前に選考が行われることが多くあります。
今回は、いつ面接を受けることになっても良いように面接当日の流れとマナーについて見ていきましょう。本番で失敗しないよう、参考にしてみてください。
訪問前のマナー
当日、面接会場に向かう時点で気を付けておきたいことを押さえましょう。
指定時間の10分前には到着する
10分前には会場に到着しておきましょう。遅れてしまうとそれだけで相手を待たせ、無駄な時間を使わせることになります。あなたがお願いしていることですから、電車遅延や道に迷ってしまうことも考慮して余裕をもって家を出ましょう。また、あまり早すぎても良くありません。早く到着してしまった場合は、お手洗いを済ませておくなど、万全の状態にしておくと良いでしょう。
約束に遅れることが分かったら…
最善を尽くしても遅れてしまうこともあります。そんな時は、判明した時点で必ず電話にて遅れる旨を連絡し、丁寧に詫びましょう。
取り次いでもらったら、もう一度名乗り、遅れる理由と到着時間を簡潔に伝えましょう。
※担当者がわからない場合は、電話口の方に直接伝えるか、「人事ご担当者様」と伝えるようにしましょう。
万が一、運転見合わせなどで大幅に遅れてしまう場合は、「現在御社へ向かっておりますが、予定時刻を過ぎてしまっても面接を実施していただけますでしょうか?」と付け加えて指示を仰ぐと好印象です。
服装を整える・コートを脱ぐ
面接会場のある建物に入る前に服装を整えます。相手に好印象を与えるだけでなく、あなた自身も落ち着いた気持ちで面接に臨むことができます。
また、コートは建物に入る前に脱ぐのがマナーです。その場で縦に二つ折りし、片方の腕に掛けます。玄関先で脱ぐ場合は、しっかりと立ち止まって脱ぐようにしましょう。その際、出入りする人たちの邪魔にならないよう、周りに配慮してください。
ちなみに、面接終了後に着るタイミングは建物の外に出てからです。できる限り、面接官や企業の人の目に触れない場所に移動してから着ましょう。
スマホの電源をチェック
スマホの電源は面接本番までに切っておきましょう。万が一ということもあるので、面接会場の建物に到着した時点で切っておくと安心です。マナーモードでも構いませんが、動作音が響くこともあります。面接官によっては不快に思う人もいるため、やはり電源は切っておくことをおすすめします。
大きな荷物がある場合は…
地方から上京してくる就活生は大きな荷物を持ち歩くこともあると思います。その場合、駅のコインロッカーなどに荷物を預けてから目的地に向かいましょう。大荷物での訪問はマイナスの印象になるので避け、必要なものだけ持っていくようにしてください。
受付のマナー
到着後、受付にて大学名・学部・氏名を名乗り、訪問した目的を伝えます。受付の方が確認をしている間はスマホなどは触らず、姿勢を正して静かに待ちましょう。
例2:「本日、10時からの採用面接で伺いました、○○大学○○学部の●●と申します。」
エントランスに受付の人がおらず、インターホンや内線電話で担当の方を呼び出す企業もあります。その場合は呼び出し番号が記されていますので、その通り番号を押し、上記の例と同様に挨拶と要件を伝えましょう。
控室でのマナー
企業によっては、面接の準備ができるまで控室や応接室に一時的に通されるケースがあるかもしれません。その際、スマホを触ったり、周囲の学生とおしゃべりをしたり、キョロキョロしていたりするとマイナスの印象を与えてしまいます。配布された資料を見るなど、静かに待機しましょう。
入室のマナー
ノックは3回
面接会場に呼ばれたらドアを軽く3回ノックし、「どうぞ」と言われてから入室します。(ドアが初めから空いている場合はノック不要。)その際、「失礼いたします。」と一言添えてお辞儀をします。入室後はドアの方に身体を向けてから閉めましょう。後ろ手に閉めるのは良くありません。(集団面接の場合は、最後の人が閉めます。)
着席
椅子の横(扉に近い方)まで移動し、面接官の方に「よろしくお願いいたします。」と挨拶をします。その後、着席を勧められてから座りましょう。荷物を置くタイミングもこの時です。
(面接官が後から入室する場合は、先に着席していても構いません。しかし、面接官が入室したら一度立ち上がって挨拶をしましょう。)
荷物の置き場所
着席時、鞄は椅子の左側の床に立たせた状態で置きます。腕に掛けていたコートは四つ折りにし、鞄の上に置いてください。鞄やコートによってはうまく置けないこともありますが、その場合は鞄に掛けるようにして置きます。傘も同様に左側で、先端が面接官の方を向かないように注意して置きます。
面接時のマナー
座り方
椅子の背もたれには寄り掛からずに、背筋を伸ばしてやや浅めに座りましょう。座っている間、男性は足を肩幅くらいに開き、手は軽い握りこぶし又はパーの状態にして膝の上に乗せます。女性は膝とかかとをくっつけて両足を閉じ、両手を重ねて膝に乗せる形が理想です。
面接中に心掛ける事
面接官が複数いる場合、基本的には質問をしてくれた面接官の方を向いて回答します。緊張してしまうと思いますが、「大きな声でハキハキと話す」、「早口にならないように落ち着いて話す」、「適度に相槌やボディーランゲージを加える」、「笑顔で明るく」といったことを心掛けると好印象です。
ちなみに、面接官の喉仏あたりを見て話すと緊張が和らぎます。
回答が整理できないときは…
質問に対して回答が整理できていない場合は、「すみません、少し考える時間をください。」と断ってから猶予を貰えば問題ありません。沈黙を続けたり、焦って回答するよりも好印象です。長くても1分ほどで整理して回答しましょう。
簡潔に回答するポイント
面接では、簡潔にわかりやすく回答することが求められます。結論から伝えたり、話すポイントを明示したりすると、面接官に伝わりやすくなります。また、質問の内容をしっかりと理解してから回答するために、一呼吸おいてから話し始めると落ち着いた印象を与えることができます。
例2:「2点ございます。1点目は…」
退室のマナー
面接が終了したら、面接官から「本日の面接はこれで以上です。ありがとうございました」と声がかかります。起立し、その場で元気よく「ありがとうございました。」と言ってからお辞儀をします。荷物を持って出口まで向かい、再度面接官の方に身体を向けて「失礼いたします。」とお辞儀をしましょう。この時、顔を上げたタイミングで面接官の目を見ると良い印象を残せます。
その後、丁寧にドアを開けて退室します。退室後、静かにドアを閉めるのも忘れずに。
面接を終えても…
面接が終わったからといって気を抜いてはいけません。帰りのエレベーターでの私語やスマホ操作、近隣の飲食店での軽口には気をつけましょう。誰が聞いているかわかりません。
お辞儀のポイント
入退室時や、面接の始まりと終わりに行われるお辞儀には種類があります。就活では強く意識する必要はありませんが、入社後に役立つものなので、覚えておくと良いかもしれません。
◆会釈(15度)
廊下などですれ違う時に行う軽い挨拶。入退室時にドアの前でお辞儀をする場合は、会釈で良いでしょう。
◆敬礼(30度)
初対面の人などに対して行う一般的な挨拶。面接官の前に立って挨拶をするときや自己紹介時などに適しています。
◆最敬礼(45度)
感謝やお詫びなど、改まったときの挨拶。面接終了時、面接官へのお礼の意味を込めて丁寧にお辞儀をすると良いでしょう。
お辞儀をするタイミングは、「失礼いたします。」、「よろしくお願いいたします。」と言い終えた後です。喋りながら頭を下げてしまうと、相手に声が届かないことがあります。必ず言い終えてから、落ち着いてお辞儀をしましょう。
①お尻が突き出ないように腰ごとしっかり引く
②首と背中を水平にし、目線を下に向けて顔が残らないようにする
おわりに
面接当日のマナーについて、一連の流れと共に解説しました。いかがでしたか。
面接本番では緊張して忘れてしまうこともあるかもしれません。そういったときはすぐに切り替え、できる限りの最善を尽くしましょう。