「まだ内定がひとつもない」、「書類選考は通るのに面接で躓く」など、悩みを抱えている学生の方もいるのではないでしょうか。
また、面接に落ちた就活生の大半がその理由を知ることなく就活を続けています。 そこで今回は、今からでも間に合うように「面接に落ちる人の特徴」と「面接で気を付けるべきポイント」をご紹介。
以下を実践すれば、短期間で面接対策が可能です!※例文あり!
面接の判断基準を確認しよう
企業面接は、会社にもよりますが「一次~二次~最終面接」という流れが一般的です。決定権は目の前の面接官にあります。まずはそれぞれの面接においての判断基準を見ていきましょう。
一次面接
ほとんどの場合が人事担当者や入社後に配属される可能性がある部署の方が面接官です。ここでは、「優秀か」よりも「TPOに準じた言動ができるか」、「円滑にコミュニケーションを取ることができるか」、「身だしなみ」、「会社の志望度」などが重要視されます。つまり、「社会人としての最低限の要素」と「一緒に働きたいか」を見られています。
二次~最終手前
ここでの面接官は、人事部長、役員クラスになってきます。ここでは「人柄」はもちろん「優秀さ」、「志望度の高さ」が重要視されます。「きちんと業界のことを調べてきているか」、「質問に的確に答えられているか」など、一次面接とは異なり内容も深いものになっていきます。
最終面接
社長が面接官を担当することがほとんどです。ここでは「本当にこの会社に入れて大丈夫か」を社長が直々にチェックします。
面接で見られている部分を確認したところで、「面接に落ちる人の特徴」と「面接で気を付けるべきポイント」を見ていきましょう。
まずは第一印象!
面接において第一印象は非常に大切です。オンラインや対面で会って確かめる必要があるからこそ面接が存在していますが、一次面接を通過できない人の多くはここで躓いています。
人の印象を左右する要素のひとつとして、「色味」が挙げられます。男性であれば、一般的に爽やかな青系のネクタイが良いとされています。もちろん似合う・似合わないはあると思いますが、就活生の王道色となっています。
また、面接では「清潔感」が重要視されます。では、清潔感とは具体的にどのようなことを指すのでしょうか。
例えば、爽やかな青系のネクタイを締めていたとしても、そのネクタイがクシャクシャになっていれば印象は悪くなります。同様にスーツのシワや汚れ、乱れた髪の毛なども、清潔感とはかけ離れています。
男女別でも見てみましょう。
- 髭の剃り残しはNG
- 細すぎる眉毛は避ける
- 長すぎる揉み上げや襟足はすっきりと!
- メイクは健康的で自然なもの(目元を黒く協調しすぎるのはNG)
- 伸びた爪はNG。マニキュアを塗る場合は、薄いピンクやクリアを選びましょう
- 前髪は額や眉を出すと明るい印象に
このように、細かいところを気を付けるだけで印象は大きく変わります。身だしなみを整えて、第一印象アップを目指しましょう!
志望動機が不十分
面接において必ず問われる志望動機。この部分が不十分であると、面接官の心には響きません。NGパターンをしっかりと把握し、自らの志望動機をより良いものにしていきましょう。
NGパターン① 将来性、安定性を訴える
他力本願ではなく、企業は自ら業績を上げる人材を求めています。
NGパターン② ファンであることを訴える
志望企業の製品やサービスが好きであることを訴える学生は非常に多いと思います。しかし、企業が求めているのは「ファン」ではなく、「商品を拡販するためにはどうすればいいか」、「世の中のニーズに合った製品を高品質・低コストで製造できる」など、自社の利益に繋げるアイディア出しや行動ができる人材です。志望企業に「どのような貢献をしていけるか」を考えましょう。
NGパターン③ 貴社で成長したい
成長意欲が高いことはとてもいいことです。しかし、実際に求められているのは「会社を成長させてくれる人材」です。 どうしてもこの動機を組み込みたい場合は、「その企業のどういうところに惹かれて経験を積みたいと考えたのか」を明確に伝えましょう。ただ「成長したい」ということを訴えるだけでは、その企業でなければならない理由としては不十分です。
NGパターン④ 会社を褒めてばかりいる
志望動機とは、あなたがその会社で実現できることを伝える場です。「ここが素晴らしいから入社したい」では不十分です。そのあとに「なぜなら~」を付け加える必要があります。実現したいことなどを理由として盛り込むことで、「自身の希望」と「貢献できること」を同時に伝えることができますよ。
NGパターン⑤ 軸がぶれている
仕事、企業選びの際に何を重視しているのかが不明瞭の場合、説得力に欠けてしまいます。「仕事を通じて何を実現したいのか」→「それはなぜなのか」→「どのように実現するのか」→「それが御社なら実現できる」と、順序立てをして伝えるようにしましょう。
以上が、評価されにくい志望動機です。つい言ってしまいがちなものばかりですね。これらを踏まえた上で、志望動機を構成する要素について見ていきます。
- 入社後に成し遂げたいこと(会社目線で考える)
- 志望したきっかけとなる出来事
- 企業選びの際に重視するポイント
- 他に受けている業界とその業界よりも志望業界が勝る理由
- 具体的に取り組みたい(貢献出来る)仕事
- 業界の中でもその企業である理由
これらを意識することで、具体的に伝えることができます。いきなりすべてを盛り込むことは難しいと思います。自身の伝えやすいものを選んで構成してみるのも良いかもしれません。
覇気がない、元気が足りない
緊張して萎縮していることと、覇気がないことは違います。覇気がないと暗い印象を与えるだけでなく、やる気が無いと思われてしまいます。具体的には「声が小さい」、「語尾がはっきりしない」、「笑顔がない」、「顔が下を向いている」などが挙げられますね。面接官に「陰気な人」だと思われては、選考通過は難しくなってしまいます。いきなり改善することは難しいと思いますので、「声のトーンをあげる」、「最後までしっかりと話す」「正面を向いて話す」など、小さいことから実践してみてください。
面接官との会話を大切に
面接は、ただ聞かれた質問に答えればいいというわけではありません。全体を通してコミュニケーション能力を見られています。質問の意図を理解した上で面接官と言葉のキャッチボールをし、入社後にしっかりと意思疎通ができるということをアピールする必要があります。
また、ここでは目線も重要になってきます。目が泳いでおどおどしているよりも、面接官の顔をしっかりと見て堂々と話すと好印象に繋がります。
圧倒的な練習不足
練習不足で面接に臨むのは、落ちに行くようなものです。言いたいことを正しく伝えるためには、話し方や表現を磨く必要があります。何度も練習を重ねることで自分の言葉で話せるようになり、抑揚もつくため好印象です。
- 背筋を伸ばした正しい姿勢
- 話に具体性を持たせる
- 先生や友人、家族、キャリアセンター、コンサルタントなど、様々な人を相手に練習する
- わかりやすい内容、話し方かを確認する
- 予想外の質問にも対応できるように面接慣れをしておく
「最後に何か質問はありますか?」への対応
意外に重要視されているこの質問。ここでは自社の志望度をはかる「応募者の意欲」と、自分の考えをうまくまとめて的確に質問でき、スムーズな会話ができるかという「コミュニケーション能力」を見られています。 では、受からない人はここでどのような対応をするのでしょうか。答えてしまいがちなNGパターンを確認していきます。
- 「特にありません」と答えてしまう
- HPを見るなど調べればすぐにわかることを聞く、質問内容が浅い
- 面接官がすでに話したことを聞く
- 業務内容には触れず、給与や休日だけを気にかけた質問
このような質問は、悪い印象を与えてしまいます。ここはアピールの場でもあるため、事前準備を怠らずに臨みましょう。また、どのような返答が来るかも予想しておくと、すぐに対応することができます。 以下では、逆質問の一例をご紹介します。
やる気や意欲を見せたいとき
「1日でも早く独り立ちをして活躍したいと考えていますが、入社後はどの程度の期間・どのような流れで、実際の業務に携わるのでしょうか。」
「御社の◯◯という理念に共感したのですが、その実践のために取り組んでいることを教えてください。」
「御社に入社して、いち早く活躍したいと考えています。そのためにも、入社までに何か準備しておいた方が良いこと、勉強しておくべきことなどはありますか。」
長所をアピールしたいとき
「◯◯の資格を持っているのですが、御社の業務で活かすことはできますか。」
「私はまわりの方と交流することが好きなので、他部門の方とも良い関係性を築いていきたいと考えています。御社には、部門をこえて交流を図る社風はありますか。」
その他、好印象を与える質問
「◯◯様(面接官)から見て、御社の魅力や仕事のやりがいはどういったところにあるとお考えでしょうか。」
「社員に求めることや今後こうなってほしいというイメージがあれば教えてください。」
このように、アピールしたい内容によって質問を変えてみるのも良いですね。また、入社後のことについて触れるのであれば、採用してもらえることが前提とならないように「もし御社に採用していただけた場合…」などと前置きをすると、さらに好印象です。
おわりに
「面接に落ちてしまう人の特徴」と「気を付けるべきポイント」についてご紹介しました。いかがでしたか。面接に落とされることは誰にとっても辛い経験です。しかし、そこで諦めない気持ちが内定へと繋がっていきます。一度にすべてを改善しようとせず、できるところから一つずつ実践していきましょう。