就活で企業にエントリーする際に必要になる履歴書やエントリーシート(ES)。作成する際、志望動機は必ず必要になりますよね。基本的に志望動機は、「過去(IT業界に興味を持ったきっかけ)」、「現在(IT業界で働くために努力していること等)」、「未来(将来どうなりたいか)」という構成で書かれます。「現在」の部分は、何か学んでいることや体験したことがあれば書くと良いでしょう。全くの未経験の場合や、履歴書のスペースが無ければ、無理に書く必要はありません。
今回は、その構成を守りつつ、題材別にIT業界の志望動機サンプルをまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
※「過去」、「現在」、「未来」ごとに色分けしています。
就活を題材にした志望動機
四年制大学農学部(272字)
IT業界に興味を持ったきっかけは、合同説明会にて興味本位で聴いたIT企業による業界についての説明でした。0からWEBページや労働力を造り出し、機械に命を吹き込む魔力をITは持っているように感じ惹かれました。
そこから独自にプログラミングの基礎の勉強を開始し、実際にコードを書いてみると想定した通りに動作したときに、喜びや達成感があり、非常に楽しいものに感じたためSE・プログラマーとしてITに関わりたいと思っています。
入社後は、組みたいシステムを組むのに十分な技術を身につけ、業務改善のためのアプリケーション設計・開発に携わりたいと考えています。
四年制大学現代教養学部(463字)
IT業界に興味をもったきっかけは2つあります。1つ目はインターンシップで営業支援のためのソフトウェア開発を行い楽しさを知ったことです。地図やHPのリンクを貼る機能を取り付けることで、ユーザーの視点に立ち満足がいくまで試行錯誤する開発の面白さをもっと知りたいと思い、ITに携わる仕事がしたいと思うようになりました。2つ目は寮生活の中で通信回線が途切れ、困窮した経験です。療食の申し込み中に突然ネットワークが繋がらなくなってしまい寮生全員で試行錯誤してみるも、解決出来ませんでした。校内エンジニアの方が急遽駆け付け無事に復旧してくださり、その姿に憧れを抱きました。この経験から、ITを土台から支えるインフラエンジニアにも興味があり将来は開発だけでなくサーバーやネットワークにも携わっていきたいと考えています。
現在では独学でプログラミングの基礎を学んでおり、9月に行われる基本情報技術者試験合格に向け勉強を行っています。
入社後はまずはIT技術や知識を学びいち早く身に着け、一人前の技術者になれるよう研鑽を積んでいきたいと考えております。
四年制大学国際教養学部(282字)
私がITに興味を持ったきっかけは、インターンシップの業務においてウェブサイトに投稿する文章を書く中で、CSSやHTMLなどのテンプレートを用意してもらって作業していましたが、ユーザーにとって読みやすい記事を書くためにはどうしたら良いかを考えた時に、自分で思い描いたUI/UXが実現できるようになりたいと考えたからです。
まずは身近なところから勉強してこうと考え、現在は本やインターネット上の学習ツールなどを用いてCSSの勉強をしています。
入社後はまずプログラマーとして一人前になり、将来的にはユーザーにとって使いやすいツールの開発や設計に携わっていきたいと考えます。
大学の授業が題材の志望動機
四年制大学工学部(361字)
私がIT業界に興味をもったきっかけは大学1年生で履修したプログラミングの授業でした。C言語を用いて簡単な計算機の作成を行いましたが、かっこを一つ付け忘れるだけで動作しなくなってしまうことを経験し、間違えた個所を見つける作業も非常に大変なものでした。完成までに苦労した分、正常に動いたときの感動はひとしおでした。また、すべての物は情報化されるなど、先進性の高い業界で働きたいと考え、IT業界とプログラミングに興味を持ちIT業界での就職を希望しております。
現在は大学ではWEBの制作の授業やデータベースの構成を学べる授業を履修する他、自主的にITパスポートの取得に向けた勉強も開始しております。
就職後はまずは技術者として経験を積み知識を蓄えていき、将来はシステムエンジニアとなり提案のできる技術者を目標として努めていきたいです。
四年制大学社会学科系総合学部(402字)
私がIT業界に興味をもったきっかけは、留学した際にスマートフォンで商品の支払いを行ったことです。大学1年生の後期からの約2年間、中国の大連という地域に留学した際、商品に表示されたQRコードをスマートフォンで読み込むことで、決済を行うことができました。日本は都市部でも、まだまだ現金での購入が一般的なのに対して中国は地方であってもITやシステムの積極的な導入によって、生活がしやすい環境を整えられていることに非常に驚いたと同時にITの利便性や可能性を身をもって知りました。このことから、IT業界に強い興味を持ち就職を希望しています。
現在はIT業界で仕事をしていくためにプログラミングスクールに通い、簡単なWEBサービスアプリケーションを作成するなど基礎を学んでいます。
入社後はエンジニアとしてのスキルを磨き、将来的には多くの人の生活を快適にできるようなシステム開発に携われる技術者になりたいと考えております。
四年制大学社会情報学部(298字)
私は幼いころからタイピングゲームやチャットなどパソコンに触れる機会が多く自然とIT業界に興味を持つようになりました。大学のJavaの授業では、じゃんけんプログラム、買い物料金の計算プログラムを作りました。トライアンドエラーを繰り返して自分が作ったプログラムが正常に動いた時は非常に感動し、モノづくりの楽しさを覚えました。
この経験から、現在はオンラインサービスを利用してJavaやPythonなどのプログラミング言語を学んでいます。
社会人になってからも意欲的に学ぶ姿勢を忘れずにまずはプログラマとして技術スキルを磨き、将来的には上流工程も担える存在になれるよう日々精進していきたいと考えております。
ゲーム系専門学校(257字)
私がIT業界を志望した理由は、現在学校で学んでいる知識を世の中のために活かしたいと考えたからです。私は現在在籍している○○学校でゲーム制作を行いたいと思い入学しました。しかし、学んでいく内にプログラミングの知識を世の中のために使う仕事はできないかと思うようになりました。調べていく中でIT業界のことを知り、この業界ならば世の中に貢献できると考えIT業界を志望しています。
将来私はプログラマーとして知識や経験を積み、IT業界で様々なシステム開発に携われるような1人前の技術者となって世の中に貢献したいと考えています。
私生活を題材にした志望動機
四年制大学商学部(309字)
IT業界に興味を持ったきっかけは、1年ほど前にプログラミングというものがあると知った事からです。それまではパソコンの知識はほとんどありませんでした。しかしブラウザ起動中に誤ってF12キーを押したことで画像やカラフルな線で構成されていたページは、特殊な文字列で構成されていた事を知りました。そこからソフトウェアについても興味を持ち、仕組みを調べるにつれて自分でも作りたいと思いはじめました。
現在ではC言語から勉強をはじめ、自作のOSにも挑戦しています。また、基本的な知識を得る為にITパスポートから資格の取得を目指しています。
入社後は会社に貢献できるように成長しつつ、情報分野の発展につながる開発を目指したいです。
四年制大学文学部(291字)
大学生から習い始めた英会話で、アメリカ人の先生が「VoiceTra」を使用し、瞬時に英語が日本語に翻訳されたことに驚きました。そして、このアプリは、大学2年時の春に1ヶ月間オーストラリアへ語学留学に行った際、ホストマザーと会話する時に役立ちました。このような便利なものを作ってみたいと思いました。
ITのスキルを少しでも身につけるために、現在はMOS資格とITパスポートの取得に向けて、勉強しています。
今日の日本は、高齢化が大きな社会問題となっており、今後さらに増えるといわれています。それを見据え、人の役に立つアプリケーション、システム開発に貢献できるプログラマーになりたいです。
四年制大学経済学部(390字)
私がIT業界に興味を持ったのは2つの理由があります。1つ目は中学生の頃にHTMLを使ってホームページを作成したことです。当初はテンプレートを使った簡単なものでしたが、一歩進んだ作成をしてみたいと思うようになり、デザインにこだわった自分のホームページを完成させました。その際、強い達成感を感じIT業界に興味を持つようになりました。2つ目は私は高校時代、学年の成績順位が下位30位から上位30位にまで上げたという経験があります。物事にコツコツ取り組める特性を活かせるような仕事がしたいと考え、IT業界を志望しました。
大学ではJavaを使った簡単なホームページの作成や情報処理論の授業を受講するなど、ITの基礎知識を積極的に学んでいます。
将来はコツコツ直向きに取り組むという私の特性を活かしながらシステム開発の見聞を広め、一日でも早く技術者として会社に貢献できるよう、自己研鑽に励みます。
四年制大学学芸学部(332字)
ITに興味を持ったきっかけですが、日々の生活の中でITがインフラとしての役割を果たしていることに気づいたことが挙げられます。今やアプリケーションを通じて鉄道や航空機など交通機関に予約を入れたり、医療の現場では調剤予約、飲食店等ではお店の予約ができるようになりました。このようにITが人々の生活の効率化に一役買っている点から、とても魅力を感じ私もITに携わるお仕事をすることで人々の生活をより良くしていきたいと強く思うようになりました。
現在はJavaの参考書を購入し、プログラミングの基礎の基礎から勉強を始めようと取り組んでいます。
今後はプログラミングの基礎を勉強していき、将来は人々に喜んでもらえるシステムの企画、設計に携われるような技術者になりたいと考えています。
四年制大学言語文化学部(173字)
私がIT業界を志望する理由はAIやIT技術が当たり前に会社に浸透する未来を作りたいと思っているためです。文系出身のため専門知識はないが、むしろコミュニケーション力や語学を活かすことで、社内外の利害を調整しプロジェクトを円滑に進める力になれるのではないかと考えています。
技術の導入によって重要なところに人手を割けるようになり会社の生産性が上がる、そんな手助けをしたいと思ってます。
情報系専門学校(194字)
元々0から物を形にして作り上げる事が好きで、ものづくりの仕事に興味がありました。その中で最新の技術と自分のアイディアや知識を活かして作ったプログラムが誰かの問題を解決したり、生活をより過ごしやすくしたりする事が出来る職種に魅力を感じ、IT業界に興味を持ちました。
私はプログラマーとして入社し、経験を積んでからシステムエンジニアになり、誰かを支えるシステムを開発していきたいと考えています。
四年制大学文学部(175字)
私はIT化によって、働く人たちの職場の効率化を推進し、日本全体の生産性向上に繋げたいという思いからIT業界を志望しております。人口減少、少子・高齢化による人手不足は今後日本の社会課題として更に深刻となっていきます。移民受入れを行おうとする動きがありますが、それは現状維持にしかならないと考えております。
私は効率化を図り、より便利な社会になるよう尽力します。
四年制大学造形学部(384字)
「人々の生活を支えるシステムやアプリケーションの開発設計に携わりたい」
私がIT業界に興味を持ったきっかけは、大学での履修登録や成績情報の参照が簡単にできるシステムや洋服を購入できる通信販売アプリなどを頻繁に利用していて、私の生活は様々な効率的なシステムによって支えられていることが分かり、これらのシステムがどういう仕組みになっているのか、どのように作られているのか、それらを調べていくことで、ITに携わる仕事がしたいと思うようになりました。
私は文系学部出身でプログラミングの経験はありませんが、現在はIT基礎知識を習得できるよう書籍などを通じて、知識を増やすことに努めております。
入社後は、まずは、私の強みである向上心を活かし、一人前のプログラマになり、将来的にはクリエイティブな知識も活かした機械組み込みシステムやアプリケーション開発・設計に携わりたいと考えています。
アルバイトが題材の志望動機
四年制大学文学部(433字)
私がIT業界に興味を持ったのは、アルバイトで使用しているハンディターミナルの扱いづらさでした。アルバイト先で使用しているハンディターミナルは新しいメニューが追加され更新される度、ハンディ内のメニューが複雑に分類わけされてしまい、ご注文を取るのに手間取ったり定番の商品が表示されなくなってしまい、伝票にわざわざ手書きでメニューと金額を書き込まなければならないなど非常に扱いづらいものでした。テキストのみの表示で、文字数制限もあるため料理名が省略されていることも不便でした。商品名や分類わけの正確な表示やテキストだけでなく商品画像を表示させるなど改善ができると考え、使う側の視点に立ったシステム開発やより便利で業務を効率化できるシステムの開発に興味を持ちました。
現在はIT業界を基礎から学ぶためにITパスポートの勉強をはじめております。
まずは基礎的な技術や経験を身に着け、将来は使う人の視点に立った業務の効率化を陰から支えられるシステムの開発に携われるような技術者になりたいです。
四年制大学文芸学部(381字)
私がIT業界に興味を持ったきっかけは、アルバイト先のスーパーマーケットで、売上管理や在庫管理など、業務が円滑に進むように様々なシステムが導入されていることを知ったことです。主任は、毎日計上される売上や在庫管理システムを利用して明日の野菜の値段を決定していました。私自身も端末からの簡単な操作で、商品の売価の確認や変更など様々な業務を行うことができています。これらのシステムの利便性を直接経験するうちに、システムが動いている仕組みや作り方に興味を持つようになりました。そして、業務の根幹を支えるシステムの開発に携わり、社会に貢献したいと思うようになりました。
現在は、プログラマとして仕事をするためにITパスポートの資格取得に向けて勉強しています。
アルバイト先で培った経験を活かして、将来的には上流工程も担えるシステムエンジニアとして活躍していきたいと思っています。
四年制大学経営学部(432字)
IT業界で「今はないシステムで人々を感動させる」という夢を実現させたい。私がIT業界に興味を持ったのは、ファストフード店でのアルバイト業務で触れたPOSシステムが不便に感じた時だ。アルバイト先のPOSシステムはお客様が単品で複数の商品を注文されても、同じ内容でセット価格の方が安い場合であっても表示されなかった。その場合はお客様にお声がけしセットでのご案内を差し上げ再度入力を行っていた。結果、再入力の時間がかかりお客様をお待たせし、業務に無駄ができていた。自動でセット価格の表示を行えるようになれば、再入力の時間や無駄を省くことができ、効率化を図れると私は考えた。この経験からシステムに関心を持つようになり、ユーザーの立場に立った。使いやすいシステム開発を行いたいと思い、IT業界を志望するようになった。
入社後は、プログラマーとして基礎的な技術や知識を身につけていき、効率のよいシステムの構築に携わりたい。そしてシステムで人々を感動させるという上記の夢を叶えたい。
四年制大学文学部(259字)
私はアパレルのジーユーでアルバイトをしておりますが、その際に扱ったセルフレジシステムにてITに興味を持ちました。ICタグが付いた商品をレジボックスに入れるだけで瞬時に会計ができ、また「いつ、何が、何個、いくらで」売れたかという販売データの収支や在庫管理までできることに驚きました。またお客様には会計時の大幅な時間短縮となり、最新システムの利便性を肌で感じることが出来ました。
いずれは私自身がこのような業務効率を上げるシステム開発に携わりたいと思っています。入社までに少しでも多くのIT基礎知識を身に付けたいと思います。
四年制大学国際社会学部(405字)
私がIT業界に興味を持ったきっかけは、3年間続けている飲食店のアルバイトで、時間帯責任者としてスタッフの勤怠管理を担当していた際に、10名の勤怠情報を本部へ送ることで、スタッフ・本部職員双方の業務が円滑に行われていることに感動したためです。また、お客様のオーダーを専用端末を使って厨房へ送り、間違うことなく会計まで行えるシステムのおかげで、ミスも少なくお客様も笑顔で食事が出来ていることにシステムの重要性を感じ、どれだけの事が便利になり、時間を短縮しているのかとても興味を持ち、私もIT業界に携わってみたいと思うようになりました。
現在は、IT業界で働くために、ITパスポートの取得に向けて、動画を使ったプログラミング学習サービスを利用して勉強しています。
入社後は、まずはプログラマとしてITの基礎知識を学び、将来的にはシステムエンジニアとしてお客様との会話を大切に、要望を汲み取れる立派な社会人になりたいです。
四年制大学人文学部(440字)
私がIT業界に興味を持ったきっかけはアルバイト先のPOSシステムのアップデートにより 、仕事の効率化とサービスの向上を経験したことでした。アルバイト先のカフェでは独自のICカードのサービスがあり、現金をチャージしてお買い物の際に電子マネーとして使っていただける機能とそのお買い物にポイントを付与して貯める機能があります。以前のPOSシステムの処理では、清算の処理とポイント付与の処理とを別々に行わなければなりませんでしたがある時アップデートされ、同時に処理できるようになりました。従業員の手間が減るばかりでなく、お客様をお待たせする時間もなくなり、ITによって仕事の効率化とサービス品質が向上しました。この経験からIT業界の可能性の大きさに魅力を感じ、システムを使うだけではなく作り手としてシステム開発に携わりたいとIT業界を志望しています。
将来は1日も早くシステム開発に関する知識を習得し、使い手が感動するようなシステムの開発に携われるよう研鑽を積んでいきたいと思います。