
おはこんにちばんは!縁寺庭(えんじにわ)です。
相変わらず蒸し暑い日々が続きますね…。
早速ですが、この記事のタイトルを見てピンと来た方は素晴らしい方ですね!
多分理系だと思われます。
多くの方が、「向日葵?アンモナイト?何?その変な組み合わせは?」と思うかもしれません。
タネの中にひそむ自然のルールブック
ところで、向日葵って種がビッシリと詰め込んだ状態になっていますよね?
実は種の並び方にはルールがあって、以下の3通りのいずれかなのです。
効率よく並べる方程式みたいなものです。
①左回りに21列、右回りに34列
②左回りに34列、右回りに55列
③左回りに55列、右回りに89列
上記の①から③で登場した数値を昇順(小さい順)に並べると 21,34,55,89 となります。
「だから、どーしたん?」と言われそうですが、実は意味のある数値の並びなのです。
これは「 フィボナッチ数 」と言われる数値で、自然界や構造物のありとあらゆるところで使われています。
木の枝の生え方、巻き貝の渦、うさぎのつがいの増え方等「 フィボナッチ様こそがルールだ! 」と言わんばかりです。
「え?今回は数学的な話なの?勘弁してー!」と思われそうですが、普段は文系だけどちょっとしたところで何気に数学的な話題をすると、「おっ!面白いヤツだな」と思われますので、引き出しにストックしておいてください!
数字で未来を読む? 相場とフィボナッチ数
では、フィボナッチ数を順に並べると以下になります。
1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144, 233, 377, 610, 987, 1597・・・
さっきの 向日葵の種の列数 が全て登場していますね!
…はて、何じゃ?
ですよねw
しかし、これには意味があり…
・先頭の1,1を足すと2
・次の1,2を足すと3
・次の2,3を足すと5
・次の3,5を足すと8
・次の5,8を足すと13
と、 隣合わせの数値を足し、それを右側に持っていき延々と続けた数値 なのです。
自然界の常識的な数値でもありますし、「 黄金比 」とも呼ばれています。
また、相場の予想にも使われ、38.2%,50%,61.8% 等がよく使用されており、相場でさえ自然のルールに則り動いているとも言えます。
IT業界の見積もりも自然の法則で・・・?!
実はここ数年、IT業界でもフィボナッチ数列が使用されているのです。
現在、「 スクラム 」と呼ばれる開発スタイルが主流となっており、その最初に各タスクの見積もりを行うのですが、何と!
ポーカー※をするのです!
ただ、使用するカードはトランプではなく、フィボナッチ数が書かれたカードを使用します。
1から144程度のフィボナッチ数が書かれており、このタスクはどれくらいの工数が係るかを1枚選んで裏返して出します。
皆が出し終わったら一斉に開き、極端に数値が異なっていればヒアリングし話し合い、再度ポーカーを繰り返し近い数値に収斂(しゅうれん)するまで行います。
しかし、開発者でもこれが「フィボナッチ数」だと知らない方も多々いますので、知ってて損は無いと思います。
※このポーカーを「プラニングポーカー」と言います!
セミが語る、1547年越しのタイムトリップ
巻き貝等の自然は、人類がフィボナッチ数列を発見する以前から使用していました。
セミは幼虫時代は土の中で過ごしますが、どのセミも幼虫の期間は「 素数 」年という説があります。
7年、13年、17年等。
もし2年、4年、8年、16年とかだと、最小公倍数は16年です。
その年に何かあったら全滅です…。
ところが7年、13年、17年だと1547年です!
今から1547年前は478年です!
日本書紀に「瑞江浦島子が仙境へ行く」と記されており…
そう!浦島太郎の爆誕なんです!!!
玉手箱を開けた浦島さんが辺りを見渡すと、今の時代になったようなもんです。
恐るべし素数蝉…!
自然から学ぶ未来のヒント
人類が素数を発見する太古の昔からから、蝉も、巻き貝も、向日葵も、その法則を知っていました。
彼岸花も、人類が彼岸(昼と夜の長さが同じになる秋分の日の前後3日間)に気付く遥か昔から知っていました。
ちなみに「 彼岸 」はサンスクリット語で「 悟りの世界 」を意味します。
そう言えば彼岸花って、悟ったように真っ赤に咲いていますね。
自然から学ぶ事はしこたまあります。
ちなみに、ChatGPTにアンモナイトを描かせると、渦巻きになっていませんでしたw
どうやって中に入るんだよ!w
ChatGPTも、まだまだ自然から学ぶことがしこたまあるようですね。
君とセミとフィボナッチ
自然をしこたま観察し、そこにあるルールを学習して新しいモデルを構築していくのも面白そうですね!
残り少ない夏休みの課題をまだ考えてない方、どうですか?
先ずは蝉を捕まえに行きましょう(笑)
今回は文系のためのチョコ数学的な雑談ネタでした!
貴方もエンジニア、私も縁寺(えんじ)庭(にわ)。
皆にしこたまを!星にしこたまを!Wish upon a star.
from 縁寺庭 to all of you!