【IT職種図鑑】|Webプログラマ

IT業界には様々な業界や職種が存在します。今回は、Webプログラマ」について見ていきましょう。

仕事内容

Webプログラマは、Webサイトに特化したプログラミングが中心となります。つまり、インターネット上で利用できるサービスを開発・構築する仕事です。私たちが普段閲覧しているWebサイトのプログラムや、会社や組織のLAN環境内でブラウザを使って利用するようなプログラムを作っています。

例えばどんなものがあるかというと、インターネット上で利用できるショッピングサイト、アンケートフォーム、データベースの検索やブログサービスなどです。このように、私たちが常日頃から利用しているものはWebプログラマが開発しているのです。他にも、多くの人が利用しているTwitterInstagramなどのSNS、旅行やホテルの予約システムなど多岐に渡ります。

CMSツールが登場する以前は、Webサイトやコンテンツの制作は難しいことでしたが、CMSツールが作られたことでそれらを公開することが簡単にできるようになりました。CMSツールにはWordPressやアメブロなどの「ブログ形式」のものや、EC-CUBEが有名な「ECサイト形式」のものなど多様化しています。

CMSツールではレイアウトやデザインの設定が簡単に行えるため、プログラミング言語がわからない人でも簡単にコンテンツをアップできます。

Webプログラマは、基本的にはシステムエンジニア(以下、SE)が作った仕様書に沿ってコーディングを行いますが、場合によってはSEの仕事まで兼任することもあります。
WebデザイナーやWebディレクターとチームを組んで仕事に取り組むことが多い職種です。

仕事例:ショッピングサイトの場合

①買いたい商品の検索→検索結果の商品を表示

検索されたワードをもとに、商品データをデータベースから検索するプログラムが動いています。また、閲覧した商品と関連するものが表示される仕組みも連動しています。

②注文確定までの一連の流れ

カートに商品を追加→購入画面で必要事項を入力→注文確定
ここでは、追加された商品の合計金額がいくらかを計算し、クレジット決済を行えるような処理を行って、注文が確定されるというプログラムが実行されています。 注文が確定されると、受注情報がショップの管理者側に通知されます。この処理が完了されると、管理者側から商品が発送されます。

この一連の流れは、すべてWebプログラマの開発したプログラムによって実行されています。つまり、Webプログラマによって綿密に組まれたプログラムによって、ユーザーは快適にインターネットを利用できるということです。

混同しやすい「Webプログラマ」と「Webデザイナー」

Webプログラマは、プログラミング言語を用いてWebサイトを開発・構築する仕事です。

一方、Webデザイナーは、Webページのデザインやコーディングが主な役割となっています。私たちが実際に目にするWebサイトのデザインは、Webデザイナーが担当しています。主な仕事内容としては、顧客の依頼に基づくデザインを考え、そのデザインを実現するためにHTMLCSSを組むことです。

Webプログラマのように、あらゆるプログラミング言語を用いて複雑なシステムを組むところまでは基本的にやりません。しかし、現場では両者を兼務している人もいます。

この業界において、デザインもできてプログラミング言語までしっかりと扱えるというのはかなりの強みであり、両方のスキルを持っていれば業務の幅は大きく広がるでしょう。

こんな人におすすめ

自分でWebサイトを作った経験がある

Webサイトを作った経験があると、どのようにWebサイトが作られているかなど、作業フローをなんとなく掴めている人も多いと思います。必須ではありませんが、そういった知識があると周りとの連携も取りやくなるでしょう。

流行に敏感だ

流行だけでなく、新しい知識・技術に興味のある人にはおすすめの職種です。最近はIoTAI(人工知能)VRなど様々な技術が進化しています。新しいプログラミング言語もどんどん開発されています。よって、Webプログラマは常に新しい技術や知識に興味を持っていることが大切になります。

相手の求めていることを理解しようとする

顧客・ユーザーがどんなサービスを求めているのかを把握するため、又チームでの作業を円滑に進めるためにも、コミュニケーション能力はとても大切です。 話し上手というよりは、相手の要望を理解する力・聞く力が重要になります。

必要なスキル

Webプログラマは、HTMLCSSJavaScriptの他に、PHPPerlJavaRubyなどのプログラミング言語やデータベースの知識が必要になります。

求められる資質としては、ニーズや新技術に対応するための「高い向上心と好奇心」、粘り強くデバッグ(バグを修正すること)することができる「忍耐力」、問題を正確に把握し、相手が求めていることを理解できる「洞察力」や「コミュニケーション力」が挙げられます。

Webプログラマのやりがい

多くのWebプログラマが「プログラムが正常に動作した瞬間」に大きなやりがいを感じると言います。数えきれないエラーを繰り返し、やっとプログラムが完成したときの達成感はWebプログラマとして何事にも代え難いやりがいとなるようです。

また、WebプログラマはWebデザイナーやWebディレクターとチームを組んで仕事をする場合がほとんどです。そのため、様々な職種の人たちと協力し合って一つのWebサイトを立ち上げた時、チーム全員で喜びを分かち合うことができます。

加えて、Webプログラマが携わるものは基本的に一般ユーザーの目に触れるものが多く、反響を直に受けることができます。ユーザーの反応を直接聞くことができるのも、Webプログラマならではのやりがいではないでしょうか。

代表的な企業

Webプログラマが活躍する代表的な企業は、以下の通りです。一度は耳にしたことのある大手企業や、クリエイティブで勢いのある中小ベンチャー企業が多い印象です。

楽天、GoogleYahoo!、チームラボ、イー・バード、サイバーエージェント
アイ・エム・ジェイ、キノトロープ、LIG、ウェブインパクト

Webプログラマの需要と将来性

あらゆるサービスがインターネットを通じて提供される今、Webプログラマの需要は増加傾向にあります。

また、未経験者がプログラマを目指す場合、最も敷居の低い職種になるのではないでしょうか。実際に文系出身のWebプログラマは多く存在します。しかし、志望者が多いのも事実で、正社員ではなくアルバイトからスタートする人が多いのが現状です。実際、プログラマの中で最も正社員採用が少ない職種でもあります。

これはスキルを持つ人が多く、人件費削減のためにアルバイトやパートを雇う企業が多いからです。よって、本気でWebプログラマを目指すのであれば、幅広い知識と最新の技術に常にアンテナを張れる人物である必要があります。 また、Webプログラマは他の業界に比べて女性の割合が多いという特徴があります。

Webプログラマの就職先としては、Web制作会社やシステム開発会社などのIT関連企業が最も多くなっています。その他、家電メーカーや広告会社などの一般企業にもWeb部門のプロフェッショナルとして就職することもできます。前述した代表的な企業例でもわかる通り、Web系は特に零細企業から大企業まで幅広いため、自分に合った環境を探してみるのも良いかもしれません。
将来的にもインターネット・Web業界は飽和状態が続く業界であることには変わりないでしょう。

Webプログラマの詳細データ

気になるWebプログラマの詳細データをまとめてみました。
※平均ボーナスは、平均月給の4ヶ月分で算出しています。

平均年収

上図は、年齢別年収予想推移です。
Webプログラマの平均年収は、400万円~と言われています。中には様々なスキルを身に着け、年収が1000万円を超えるWebプログラマも存在します。
以下は、Webプログラマの業種別平均年収です。

月額給与

Webプログラマの平均月額給与は、28万円となっています。
インターネット・Web業界は倍率が非常に高く、人手が余っている状態です。”Webプログラマの需要と将来性”でも述べたとおり、新卒や未経験の場合はアルバイトやパート採用が多く、若手の給与水準はあまり高くないのが現状です。

男女比

Webプログラマの男女比は6:4となっています。プログラマの中でも特に女性人気が高く、比率が大きくなっています。しかし、都心以外の地方や企業によっては女性比率が少ないことも珍しくありません。就職先を決める際には要チェックです。

主な開発言語

Webプログラマが主に使用する開発言語は、「JavaScript」、「PHP」、「Java」、「Peal」、「データベース(SQL)」などが挙げられます。
開発するWebサイトやシステムの内容に合わせて言語も変わりますので、いくつかの言語を習得していると強みになります。また、データベースの理解は必要不可欠です。
他にも、マークアップ言語と呼ばれるHTMLCSSの知識もあると良いでしょう。